新しい漢字も利用可能に

 Vistaの字体変更は拡張漢字の2004年改定版に対応したことによる。同時にこれは、拡張漢字で規定されている漢字を新たに収録したことをも意味する。

 拡張漢字(2004年版)では3695字の漢字が規定されているが、その多くは補助漢字と重複しており、拡張漢字で初めて規定された漢字はおよそ900字。既にWindows 98以来、JIS規格としては補助漢字まで収録されていたので、VistaではJIS漢字、補助漢字、拡張漢字の3種類の規格で規定されている漢字が網羅*6されて、約1万3000の漢字が収録された計算となる(図4)。

図4 拡張漢字に収録されている漢字は、JIS漢字とは重複しないが、その多くが補助漢字と重複している。拡張漢字独自の漢字は900字ほどだ

*6 3種類の規格で……網羅
ここでは説明の便宜上、3種類を別々の規格として列記したが、正確には拡張漢字は第一水準と第二水準で知られるJIS漢字を完全に包含し、さらに第三水準と第四水準の漢字や各種記号などを加えたスーパーセットとして規定されている。