CLEAN(クリーン)関数
=CLEAN(文字列)
■文字列から、印刷できない文字を削除する

 「都道府県名と以下の住所」あるいは「会社名と部署名」などを、一つのセル内で改行している場合、これを一行の表示に直すのに、セルを一つずつ選択して改行コードを消去するのは面倒だ。

 こんなときは、CLEAN関数を使う。引数に指定した文字列から、「印刷できない文字」を削除する働きを持つ関数だ。

 改行コードはこの「印刷できない文字」に含まれるので、F3セルに「=CLEAN(E3)」という式を立てれば、E3セルの改行されたデータが一行の表示に修正できる。このF3セルの式をF4以下のセルにコピーすれば、すべてのデータを一気に修正することができる。

F3セルに「=CLEAN(E3)」と式を立てれば、E3セルのデータが一行の表示に。この式をF4以下のセルにコピーすれば、一気に解決だ

 CLEAN関数は、使用しているシステムでは印刷できない文字が含まれているときなどにも使える。例えば、マッキントッシュで作成したファイルを取り込んだ際にデータの先頭や末尾に残ってしまった、印刷できない制御コードなどを削除できる。

 ちなみに、セル内で文字列を改行するには、改行したい位置にカーソルを置き、「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押せばよい。