WORKDAY(ワークデイ)関数
=WORKDAY(開始日,日数,祭日)
■開始日から起算して、指定された「稼動日数」だけ前または後の日付を取り出す。「稼動日」とは、土曜、日曜と、指定された祭日を除く日のこと

 商品の発送日などを指定する際、「土・日、祝日を除いた3営業日後」のような日付を求めるには、WORKDAY関数を使う。WORKDAY関数は「アドイン」関数なので、「ツール」メニュー→「アドイン」で「分析ツール」をオンにしておく必要がある。

WORKDAY関数は「アドイン」関数なので、「ツール」メニュー→「アドイン」→設定画面で「分析ツール」をオンにして組み込む

 WORKDAY関数は、引数に「開始日、日数、祭日」を指定すると、開始日から起算して、指定された「稼働日」(土・日、祭日を除いた日)だけ後の日付を取り出すことができる。祭日は、シートの作業用セルに日付データを一覧表として用意しておき、参照する仕組みだ。

 下図では、C19セルのWORKDAY関数の「開始日」を今日の日付(F3セル)に、「日数」は3営業日後を調べたいので「3」に、「祭日」はH7~H15セルに用意した休業日一覧表とする。

 例えば、起票日が「2002/1/25」なら、この日は金曜日なので、土・日、休業日を除いた3営業日後は「2002/1/30」となる。6営業日後を調べたいなら引数の「日数」を「6」に、3営業日前を調べたいなら引数「日数」を「-3」と指定すればよい。

「開始日」をF3セルの今日の日付、「日数」は3営業日後を調べたいので「3」、「祭日」はH7~H15セルの休業日一覧表とする

 さて、このWORKDAY関数を使うと、「請求日が土・日の場合、翌営業日を請求日とする」といった処理もできる。それには、ひとまず「本来の請求日の前日」を求めて、その「1営業日後」をWORKDAY関数で求めればよい。

 例えば、本来の請求日が「26日」の場合、その前日に当たる「25日」をいったん求めてから、その翌営業日を求める。請求日の前日が「2002/1/25」の場合、この日は金曜日なので、「=WORKDAY("2002/1/25",1)」という式を立てると、土・日をまたいだ翌週月曜日の「2002/1/28」が請求日として表示できる。この例のように祭日を対象としない場合は、引数の「祭日」を省略してよい。

 「○営業日後」を直接求めるWORKDAY関数本来の使い方とは異なるが、柔軟な発想をすればこうした用途でも活用することができる。