田中亨「Excelの謎」
目次
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ツールバーの“感染”に注意――ファイルを開くだけで組み込まれるツールバー(第67回)
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ふと気が付くと、見慣れないツールバーが画面に表示されている。まさか新手のウイルスか?─などと心配した経験はないだろうか。きっとそれは、何かのファイルに「添付」されていたツールバーだ。ファイルを媒介にツールバーがExcelに“感染”するとは一体…。
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「3月31日」の次は「32日」?――連続データを作成する「オートフィル」の不思議(第66回)
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日付の入ったセルの右下隅をドラグすると、続く日付が入力される。ドラグ操作で連続データを作成できる「オートフィル」という機能だ。だが「3月27日(木)」と入力したセルをドラグした場合はどうなるか?オートフィルが作る連続データには、意外なルールが隠されている。
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グラフが作れなくなった?──状況に応じて“使用禁止”になる機能とは(第65回)
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グラフを作ろうとしてツールバーを探すと、ボタンが灰色に…。いくらクリックしても何ら反応がなく、グラフを作成できない。これはソフトの不具合か? それともウイルスのいたずらか?実はエクセルは、ある状況下で一部の機能が使えなくなるのだ。
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件数表示を消したのは誰?──オートフィルタの邪魔をする数式の自動再計算(第64回)
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目的のデータを素早く抽出できる便利機能が「オートフィルタ」だ。ステータスバーには、該当データが何件あるかも自動で表示される。だが、シートによっては件数が表示されず、困ってしまうことも…。その表示を消しているのがセルの数式だとは、夢にも思うまい。
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“矢印キー”の挙動不審セル選択?──カーソル移動? その違いは?(第63回)
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セルに式を入力している最中、手前の文字に間違いを発見した。その文字に戻ろうと「←」キーを押すと、突然セル番地が入力され…。別の機会に式を編集したときは、矢印キーでセル内を移動できたはず。この動作の違いは何か? ──秘密はステータスバーに隠されている。
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なぜ一枚目だけカラー?──シートごとに変わるプリンター設定の不可解(第62回)
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普段はモノクロで印刷し、必要なときだけカラーに切り替える──。インクの無駄遣いを防ぐために、そんな使い方をすることがある。だが、ブック内のシートをまとめて印刷するときには気を付けよう。「印刷」画面で設定を変えても、すべてのシートに適用されないのだ。
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勝手な“丸め”に注意せよ──実際の数値と見た目の計算が合わないワケ(第61回)
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円グラフには、数値の「構成比」を自動表示する機能がある。だが、3つの同じ値から円グラフを作ると、1つだけ違う比率に…。原因は、エクセルが小数点以下を自動で丸めて表示するため。その仕組みを理解しておかないと、思わぬ誤解を招く恐れがある。
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名簿が五十音順に並ばない!──漢字に間違った“ふりがな”を付けたのは誰?(第60回)
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エクセルには、漢字を「五十音順」に並べ替える機能がある。だが一覧表の名前を正しく並べ替えられず、困ってしまうことも…。トラブルの原因は、セルに記録された漢字の“ふりがな”にある。放置すると、大きな問題に発展する恐れもあるので注意が必要だ。
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二つの「A」にご用心──思わぬ計算ミスを呼ぶ「全角」「半角」の罠(第59回)
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成績表で評価「A」の人を数えるには、COUNTIF関数を使う。ところが、式は正しいのに、間違った結果が表示されてしまった。よく見ると、そこには微妙に形の異なる2種類の「A」の文字が…。「全角」「半角」の違いが、大きな問題を生じることもあるので要注意。
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「*」記号が探せない?──便利なはずのワイルドカードが、検索の妨げに(第58回)
58
シート内にある「*」(アスタリスク)記号を検索したい──。だが検索機能で「*」を探すと、無関係なセルが選択されてしまう。それもそのはず。「*」は“任意の文字”を表す特別な記号なのだ。この「*」の文字そのものを検索する、うまい方法はないだろうか?
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本当にあった怖い「罫線」──シートに潜む“幽霊シェイプ”の怪(第57回)
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「消そうとしても消えない罫線」に遭遇したことはないだろうか。いくら「罫線」ボタンで「枠なし」を選んでも、全く消えないのだ。エクセルの不具合か? それともファイルが壊れてしまったのか?きっとあなたは、罫線以外の“何か”を目撃しているに違いない。
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余計な書式が勝手に付く!──「書式の自動拡張」は親切? お節介?(第56回)
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表を作成した後、そのすぐ下に注意書きなどを入れる場合がある。このとき、余計な書式が勝手に設定され、困った経験はないだろうか。エクセルは“親切”のつもりなのだが、“お節介”に感じることも多い。その仕組みや解除の方法を知れば、イライラも解消できるはずだ。
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先頭行は見出しかデータか?──並べ替えで「見出し行」を正しく認識させるコツ(第55回)
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ツールバーには、表の「並べ替え」が手軽に行えるボタンがある。表の範囲や見出し行も自動で判別してくれるので、非常に簡単だ。だが、ときには見出し行まで一緒に並べ替わってしまうトラブルも…。エクセルが見出し行を認識する仕組みを知り、対処法を押さえよう。
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数値が正しく並ばない!?──並べ替えに潜む「数値⇔文字列」の罠(第54回)
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「数値の並べ替えがうまくできません」という質問をよく耳にする。例えば1~7の番号を並べ替える単純な操作が、正しくできないのだ。トラブルの原因は、「数値」「文字列」といったデータ形式の違い。見た目は同じでも、エクセルにとっては全く別物になるから要注意。
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横棒グラフの順番が反対に!──仕様か? 不具合か? 混乱を避ける解決法とは(第53回)
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数値を雄弁に語る「グラフ」は、報告書やプレゼン資料の必須要素。だが「横棒グラフ」を作って頭を悩ませるユーザーは意外と多い。表とグラフの項目が、標準では“上下逆さま”に並んでしまうのだ。エクセルが悪いのか操作が悪いのか、原因と対処法を解説しよう。
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マック版のほうが進んでる?──ビル・ゲイツも驚いたマック版エクセルの先進性(第52回)
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この冬、華々しいデビューを飾った最新版の「エクセル2007」。「ページレイアウトビュー」や美しいグラフなど、新機能が満載だ。ところが、マック版の「エクセル2004」にも、すでに同様の機能が…。実は「2007」には、マック版「2004」の影響を受けた点が少なくない。
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「時間」の計算は想定外?──「時刻」管理の仕組みだったシリアル値の限界(第51回)
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エクセルは日付や時刻を扱う「シリアル値」という仕組みを備える。出勤と退勤の時刻から労働時間を求めるような計算も得意なはずだ。だが「10日分の合計」や「マイナスの時間」を求めるときに問題が…。実はシリアル値は、「時刻」とは異なる「時間」の計算が苦手なのだ。
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式で作る「空欄」はニセモノ?──「長さゼロの文字列」が生み出す“空欄”とは(第50回)
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エクセルでは、数式の中で「""」と指定して「空欄」が表せる。式で空欄を判定したり、セルを空欄にするときに使う常套手段だ。だが「""」で作った空欄と本物の空欄は、厳密には内容が異なる。両者の違いをきちんと理解しておかないと、思わぬ混乱を招く。
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「1」か「0」か、それが問題だ──論理値「TRUE」「FALSE」の意外な関係(第49回)
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表検索に使うVLOOKUP関数には「検索の型」という引数がある。値を“完全一致”で探したければ「FALSE」と指定すればよい。もっと手軽に式を立てたいなら、「0」と指定する裏ワザも…。「TRUE」や「FALSE」には、数値としての“別の顔”があるからだ。
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セルの書体が勝手に変わる?──設定したフォントが正しく表示されないワケ(第48回)
48
見栄えよく文字を設定したはずなのに、その通りに表示されない…。もしやそのファイルは、別のパソコンで作ったものではないだろうか。実は、個々のファイルに保存されるのは、設定したフォントの名前だけ。パソコンにフォントのデータがないと、本来の見た目にならないのだ。
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