メッセンジャーソフトは、インターネットを介して会話するツールだが、意外に利用されていない。コミュニケーションを取るのが目的なので、パソコンとインターネット接続環境のある相手がいないと成り立たないためだが、相手さえいれば、ぜひ利用してみたいソフトだ。

 メッセンジャーを使う一番の利点は、相手がパソコンの前にいるかどうかを把握できることにある。相手とはリアルタイムにメッセージを交換できる。この点は電話とほぼ同じだと思っていい。一方で、相手と交換できるのはテキストだけでなく音声や画像、ビデオにまで及ぶ。リッチコンテンツを扱える点で電話を超えているので、メッセンジャーはメール以上のコミュニケーションツールだと思えばよいだろう。

 Windows Vistaには「Windows Live Messenger」というメッセンジャーソフトが付属している。ただ、最初からインストールはされていないので、まずは使えるようにする必要がある。

 スタートメニューを開き、「あらゆるプログラム」の中を探すと、「Windows Live Messengerダウンロード」という項目がある。まずは、最新版のダウンロードしてインストールするところから始める。

 インストールが完了したら、スタートメニューからWindows Live Messengerを起動する。

図1 スタートメニューの「Windows Live Messengerダウンロード」をクリックすると、Windows Live Messengerのページが開く

図2 「今すぐダウンロード」をクリック。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールする。必要なら、ウィザードのオプションで追加機能もインストールできる

図3 サインイン画面。Windows LiveやMSNを利用するために必要なID「Windows Live ID」を持っている場合は、メールアドレスとパスワードを入力してサインインする。持っていない場合は、「Windows Live IDの取得」をクリックしてIDを取得する

図4 Windows Live Messengerのメイン画面。まだ相手がリストに登録されていないので、「メンバーの追加」ボタンをクリック

図5 メンバーの追加画面。相手のメールアドレスを入力し、「メンバーの追加」をクリックする

 Windows Live Messengerは、マイクロソフトのポータルサイト「Windows Live」と連携しているのが特徴で、「メンバー リスト」にあるメンバーのデータはWindows Live上にも保存される。それをWebメールなどに利用することができる。

 さて、相手がメンバーになることを承諾すれば、チャットをおこなう準備は完了。名前をダブルクリックすると、チャット画面があらわれる。

図6 チャット画面。相手と一対一で文字による会話をおこなう。画面下の枠に文字を入力し、「送信」をクリックする

 文字の送信は相手がオフライン(パソコンの前にいない)の時でも使える優れもの。送った文章は、相手がオンラインになった時に表示される。

 一刻もはやく相手に伝えたい用事がある時は、「携帯電話にメッセージを送信」機能が有効だ。これは携帯メールを使ってチャットを行う方法だ。メッセージを送信すると、相手の携帯電話にメールが届く。相手が携帯電話からメールに返信すると、返信が自分のパソコンに届き、Windows Live Messengerで見ることができる。

 パソコンと携帯電話を組み合わせれば、たいていの場合に相手がつかまるというわけだ。

 仕事にも遊びにも使えるコミュニケーションツールとして重宝する。まだ試していない人はこれを機会にぜひ一度、メッセンジャーソフトを使ったチャット(おしゃべり)の世界にはまってください。

図7 名前を右クリックし、「連絡先の編集」を選ぶ。「全般」の中の「携帯電話の電子メールアドレス」に相手の携帯メールアドレスを登録し、「保存」をクリック

図8 「その他の送信」から「携帯電話にメッセージを送信」を選び、ふつうのチャットのように文章を送る