人気の薄型デジタルカメラが採用するバッテリーは、本体価格は高くなるものの、ほとんどが専用充電池を採用している。小型薄型化がしやすいうえに、1回の撮影可能枚数も多いというのが理由だ。

 一方で価格を抑えた実用機や、本体サイズが大きい光学12倍ズーム機の中には、単3型の乾電池に対応する機種も根強く残る。乾電池は1年から2年経っても容量がほとんど変化しない。そのため、買ってすぐに使えるという利点がある。

デジタルカメラは専用充電池を採用する機種が多いが、乾電池に対応する機種もいくつかある

 デジタルカメラは、携帯音楽プレーヤーや懐中電灯などの電子機器と比べて高い電圧を必要とする。そのためアルカリ乾電池だとまだ容量が残っているにも関わらず、早い段階で動作しなくなる。

 そこで最近では、松下電器産業の「オキシライド電池」のようなニッケル乾電池が増えている。ニッケル乾電池は高い電圧を長時間維持できるといった特徴を持つ。ほかにも価格はアルカリの2倍前後するが、3倍以上長持ち可能なリチウム乾電池がある。リチウム乾電池は軽くて寒冷地でも性能が落ちにくいため、登山やスキーなどで威力を発揮する。

 もちろん単3型の充電池を使う手もある。1回の撮影枚数がアルカリの4倍以上と長持ちなうえ、繰り返し使える。ただし、充電に時間がかかり、充電器と合わせたセット価格は、2000円から3000円は必要になる。

※価格はいずれも単3形2本パックの場合