メールの中には、Webページのような体裁をとっているものもある。これは「HTML(HyperText Markup Language)メール」と呼ばれ、Webサイトを記述するのに使われるHTMLタグを使って書かれたメールだ。HTMLタグを使えば、文字の大きさや色、画面のレイアウトの指定、写真や図表などの張り込みなど、ビジュアルなメールが作成できる。HTMLメールはMIMEを使って、HTMLメールであることをメールソフトに通知している。MIMEの指令がないと、下図の左画面のようなHTMLタグがそのまま表示された状態のテキストファイルとして表示されてしまう。さらに、HTMLメールの表示にはメールソフトが対応している必要がある。対応メールソフトがMIMEの指令に従って正しくメールを変換する作業をするからだ。

 ただし、HTMLメールはその解釈にWebブラウザーの機能などを使っているので、ブラウザーのセキュリティホールを攻撃される可能性がある。利用前には一考が必要だ。

【メールソフトが変換してWebページのような見栄えにする】
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