ようこそWindows Vista体験ツアーへ。Windows XPからVistaに乗り換えるといつものパソコン操作がどう変わるか、起動から終了まで一通りの作業を体験してみよう。

 まずは電源投入だ。XPと同じように進行バーが表示された後、画面が切り替わってWindowsのマークが一瞬光る。そして現れる、ログオン画面(図1)。デザインはXPからガラリと変わったが、ログオンの手順はこれまでと同じだ。

【ログオン画面もデスクトップもリニューアル】
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図1 電源投入後に現れるログオン画面はリニューアルした。ユーザーを示す画像が中央に表示される。右下にはシャットダウンや再起動のためのアイコンがある

 ログオン後には、何やら雰囲気を一新したデスクトップ画面が表示される(図2)。ただ下部を見ると、おなじみのタスクバー。使い方は基本的にXPと同じだ。従来通り、画面の上や横に移動させることもできる。

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図2 起動直後に左下のボタンでスタートメニューを開いたところ。右側にはガジェットが並ぶ「サイドバー」がある。サイドバーの右クリックメニューでガジェットを追加することも可能

 目新しいのは画面の右側。Vistaで新たに加わった「サイドバー」が表示されている。「ガジェット」と呼ぶ小規模なアプリケーションを登録しておける部分だ。

 画面の左下では「スタート」と書かれたボタンがなくなった。代わりに、Windowsマークが付いた丸いボタン。これが従来のスタートボタンだと考えていい。

あの「マイ」が消えた

 スタートメニューを開いて最初に気付くのは「マイドキュメント」「マイピクチャ」などが見当たらないこと。だが、これらは「ドキュメント」「ピクチャ」などに名前を変えてしっかりと残っている。Vistaでは「マイ」という呼び名が廃止されたのだ。

 それ以上に変わったのが使い勝手。Vistaで「すべてのプログラム」をクリックすると、スタートメニューのスペースの中に、フォルダー別に折り畳まれて表示される(図3)。フォルダーをクリックすれば、含まれるメニュー項目が展開される。

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図3 スタートメニューで「すべてのプログラム」を選んでも、XPのようにメニューが横に広がらず、この領域の中に折り畳まれて表示される

 このほかにも、細かく見比べればいくつか相違点がある。例えば「プリンタとFAX」が消え、「接続先」という項目が加わった。無線LANのアクセスポイントなど、利用可能なネットワークが一覧表示される。「規定のプログラム」は従来と若干名称が変わった。ファイルの拡張子と、それを開くためのアプリケーションの関連付けはここから実行する(図4)。

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図4 スタートメニューの「規定のプログラム」から関連付けのための項目を選ぶと、XPのフォルダオプションと同様の拡張子の設定画面が開く。画面上部はエクスプローラと同様にVista特有のフォルダー階層メニューになっている

 またボタンのすぐ上には、細長い空白の領域が用意されている。これは、検索キーワードの入力欄。ここから、アプリケーションや設定項目などを探すことも可能だ。検索については、後半で詳しく紹介する。