Cookieはインターネット標準の技術だが、Webブラウザーにはこれをブロックする機能がある。特定サイトのCookieだけをしゃ断することも可能だ。だが、ショッピングサイトの「買い物かご」のように、Cookieをしゃ断すると使い勝手が落ちたり障害が出るサイトもあるから、何でもかんでも制限するのは考えもの。同じ広告を何度も出さない善意の広告制御Cookieなども一考を要する。

 何をしゃ断するかは読者諸兄姉の判断にゆだねる。本章ではInternet Explorer(IE)6を例に、Cookieに関連した機能を解説する(Cookieの制御機能に関してはIE7もほぼ同様)。

自動でCookieをはじく

 IE6でCookieを処理する方法は、上図に示した4つがある。順番に説明してゆこう。

 まず、IEの「ツール」メニューにある「インターネットオプション」で「プライバシー」タブを開いてみよう。「設定」項目にあるスライダー(つまみ)で、Cookieの受け入れレベルを6段階に切り替えられる(図19)。Windows XP Service Pack(SP)1とSP2とで画面は異なるが、6段階の切り替えは一緒だ(図20)。IE6はこの設定に従って、Cookieの受け入れを自動的に制限する。初期設定は上から4番目の「中」だ。

【Internet Explorerのプライバシーレベルを調節する】
図19 「ツール」メニューから「インターネットオプション」を選択。「プライバシー」タブのスライダーでCookieの受け入れを6段階で調節できる
図20 SP1では若干画面が異なる。「サイト」ボタンが「編集」ボタンとなっており、「ポップアップブロック」の設定欄がない