Windows Vista上のInternet Explorer 7(IE7)では、表示しているWebページを印刷できないことがある。「保護モード」が有効になっている場合、共有プリンターが利用できないのだ。

 保護モードとは、セキュリティの向上を目的に、IE7を一般のアプリケーションソフトよりも低い権限で動かすモード。Vista上のIE7では保護モードが初期設定で有効になっており、「信頼済みサイト」などに登録しているサイト以外の閲覧時には、保護モードが適用される。このモードでは動作が大幅に制限され、アクセスできるデータが一部に限られる。この影響で一部のレジストリキーにアクセスできなくなることから、共有プリンターが利用できなくなるという(マイクロソフトが公開している情報)。

 日経パソコン編集部でも、一部のプリンターでこの現象を確認した。IE7で開いたWebページを共有プリンターで印刷しようとすると、「スクリプトエラー」というダイアログボックスが表示されて印刷できない。Webページの印刷は仕事上頻繁に実行するので、共有プリンターが使用できないのはかなりの痛手。保護モードを無効にすれば無事に印刷できるが、印刷の時だけ設定を変えるのは面倒だ。

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共有プリンターでWebページを印刷しようとすると、このようなエラーが表示されることがある

 なお、プリンターによっては保護モードが有効の状態でも印刷できるものもある。ただ、この違いが何によって起こるのかは現時点では確認できていない。