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図1 Checkmarkで認証取得に必要な要件
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図2 The WildList Organization Internationalが公開している「WildList」

 ソースネクストのセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」が2006年12月中旬に、セキュリティ製品のテスト機関「West Coast Labs」の認証「Checkmark Anti-Virus Level 1」(図1)を取得した(CheckmarkのWebサイト)。これを受けて日経パソコンでは、ウイルスセキュリティZEROのウイルス検出率を再び検証してみた(前回の検証結果)。Checkmark Anti-Virus Level 1を取得するためには、国際団体「The WildList Organization International」が集計し、発表している「WildList」(現在広く流行しているウイルスの一覧)を100%検出することが求められている(図2)。

 今回の検証に利用したウイルスのリストは2種類。(1)2006年1月の時点でThe WildList Organization Internationalが所有するIn the Wildのウイルス785種、(2)2005年1月から2006年1月に情報処理推進機構(IPA)へ届け出があったウイルスに、最近流行したウイルスなどを加えた、JCSRが所有する222種の独自サンプル--である。比較のため、前回の検証でWildListのウイルスと独自サンプルの両方で100%の検出率を出したシマンテックの「ノートン・インターネットセキュリティ 2007」も同じ条件で検証した。検証作業は、前回の検証と同様、The WildList Organization Internationalへウイルスを報告するレポーターを国内で唯一有する日本コンピュータセキュリティリサーチ(JCSR)の遠藤基 コンピュータウイルス研究員に依頼した。

 検証結果を先に言うと、認証条件に当たる(1)のWildListのウイルスを100%検出できた。一方で、(2)の独自サンプルを使った検証では、ウイルスの検出率は約80%にとどまった(図3)。ノートン・インターネットセキュリティ 2007は前回と同じく、(1)(2)とも100%だった。