セルに計算式を入力すると、そのセルには計算式の結果が表示される。それはそれでよいのだが、ときには計算式がどのセルを参照しているのか確認したいときもあるだろう。参照先のセルがすぐ近くにある場合は、計算式の入ったセルを編集状態にするのも有効だ。だが、さらに詳しく状況を調べたいのなら、ワークシート分析機能を使うといいだろう。

 計算式が入力されたセルをアクティブにして、「数式」タブの「ワークシート分析」グループにある「参照元のトレース」ボタンをクリックする(図1)。実行するとアクティブセルと参照元のセルに青色の矢印が引かれ、参照状況を目で確認できる(図2)。矢印をダブルクリックすると、アクティブセルが参照元と参照先を移動するので、遠く離れたセルを参照していてもワンタッチで移動することができる。青色の矢印を消去するには、同じ「ワークシート分析」グループの「トレース矢印の削除」ボタンをクリックする。

図1 トレース矢印などワークシート分析機能は「数式」タブに用意されている
図2 参照元のセルから、数式のセルに向かって矢印が表示される

 なお、Excel 2007ではツールバー機能が削除されたので、旧バージョンにあった「ワークシート分析」ツールバーを表示することはできない。