Excelを使っていて、最もありがたいと感じる機能は「元に戻す」だろう。誤って計算式を削除してしまった…元に戻す!罫線の引き方を失敗した…元に戻す!グラフの種類を変更したらワケが分からなくなった…元に戻す!この機能が搭載されていなかったら、Excelは今ほど普及しなかったかもしれない。

 その「元に戻す」機能だが、実は複数の操作を一気に戻すこともできる。やり方は簡単。画面の一番上にあるクイックアクセスツールバーの「元に戻す」ボタンの▼部分をクリックするのだ。実行すると今まで操作した内容がリストで表示される。

図1 「元に戻す」ボタンの右にある▼をクリックするとリストが表示される

 マウスを移動するとリスト内の項目が自動的に選択状態になるので、複数の操作をまとめて元に戻すことも簡単だ。

図2 複数の操作をまとめて戻すことも可能だ

 Excel 2003までは元に脅せる回数が16回までだったが、Excel 2007では100回まで戻すことができる。また、今までのExcelではブックを保存すると「元に戻す」の履歴がクリアされてしまったが、Excel 2007ではブックを保存してもクリアされないように改善されている。