IE6でたくさん登録した「お気に入り」。IE7にアップグレードした際、無事に「お気に入り」情報は引き継がれるか心配だろう。これは自動的に引き継がれるのでご安心を。

 IE6に登録していた「お気に入り」情報のほかに(図1)、ホームページや履歴の設定、ポップアップを許可したWebサイトのリスト、オートコンプリートの設定、アドオンの管理、各種ツールバーなど、ほとんどの設定情報が自動的に引き継がれる。不安なら、インストール前に設定内容を書き留め、インストール後に確認するとよい。

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図1 IE7で「お気に入り」を表示したところ。IE6で登録していた「お気に入り」情報は自動的に引き継がれる。起動時に表示される「ホームページ」もIE6で設定していたものだ。お気に入りは、バックアップしてあるものから手動でインポートすることも可能だ

 IE6で保存したWebアーカイブもIE7でそのまま開ける。WebアーカイブはWebページの内容を文字や画像もまとめて単一ファイルとして保存したもので、MHT形式ともいう。IE6ではMHT形式ファイルのアイコンはHTMLファイルとは異なったが、IE7では同じアイコンで統一された(図2)。

図2 Webアーカイブ(MHT形式)とHTMLのアイコンを比較したところ。アイコンは変わったが、IE6で保存したものは問題なく開ける

 なお、初期設定のままのIE7では、イントラネット上に保存されたHTMLファイルやWebアーカイブなどを開くと警告メッセージが表示されることがある。これは、IE7の初期設定ではイントラネットゾーンに含まれるWebサイトの定義付けが無効になっているため、イントラネットのネットワーク上にあると認識されずに表示されるものだ。情報バーをクリックして現れるメニューの「イントラネット設定を有効」を選んで設定を行うと表示されなくなる。(図3)。

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図3 イントラネット(LAN)上にあるWebアーカイブをIE7で開いたところ。画面上部に警告メッセージが表示されるが、メッセージ上をクリックして、イントラネット上のファイルの扱いを設定できる

 IE6のショートカットキーはほぼそのまま使える。「Back Space」キーで前のページに戻ったり、「Shift」+クリックでリンク先を別ウィンドウで表示させるなどだ(図4)。せっかく覚えたショートカットを勝手に変えられては困るというユーザーの要望はIE7の操作には取り込まれている。

図4 IE7で新たに加わったものがあるが、IE6で使えたショートカットキーのほとんどがIE7でも使える