【ノートパソコンに組み込む】
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 新着メールやスケジュールなど、すぐに確認したい情報をサブディスプレイに表示する「Windows SideShow」。イメージとしては、折りたたみ型の携帯電話の背面に付けられているサブディスプレイに近い。ノートパソコンの天板やキーボード、パソコン用のリモコンなどにサブディスプレイを用意し、必要な情報を手軽に確認できるようにする。


【小さい画面に重要情報を表示】
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 サブディスプレイに表示する情報を提供するのは、Vista上で動く「SideShowガジェット」と呼ばれるアプリケーションだ。Vistaでは、画面右端に登録しておける小規模なアプリケーションのこともガジェットと呼ぶが、これとは別物。SideShowガジェットは、単なるガジェットにはない次のような機能を持つ。

 SideShowガジェットは、インターネットやユーザーからの入力などを通じて重要なデータを集める。それを、XML形式に変換してサブディスプレイに送信する。XMLはWebページを記述するHTMLと同じく、タグ付きのテキストでデータを記述する。サブディスプレイ側はXMLデータを受け取り、最新情報を画面に表示する。現在のところ、メールやスケジュールなどのソフトが代表的なガジェットとして想定されている。

 ただ、休止状態などでパソコンが動いていないときは、SideShowガジェットが動作していないので、サブディスプレイに最新の情報は表示できない。この場合はサブディスプレイ側のキャッシュ領域に保存されているデータを表示するため、情報としては最新ではない可能性がある。

【Windows SideShowの仕組み】
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対応製品の開発は容易

【リモコンにもサブディスプレイ】
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 SideShowに対応した製品がどの程度登場するかは、現時点では未知数。ただマイクロソフトは、SideShowを実現するための基本機能を、既に各メーカーに提供している。

 具体的には、SideShowガジェットを開発するための基本的なプログラムや、ガジェットから送られてきたデータを理解し、ディスプレイに表示するためのサブディスプレイ用プログラムなどだ。これらを利用すれば、メーカーは比較的簡単にSideShow対応製品を開発できるという。



* この機能を利用するには、対応するハードウエアが必要です