Windows Vistaでは、初期状態でWindows XPに比べて格段に高速な検索が可能となる。Vistaではインデックス(索引)の作成機能が最初から有効になっているためだ。

 Vistaの検索エンジンは、ユーザーのパソコン内にあるファイルから、タイトルや本文、ファイルの種類、各種メタデータなど、さまざまな情報を収集。それを分類して、各ファイルにどんな単語が含まれているか対応表を作成する。これがインデックスだ。

 インデックスを参照すれば、ユーザーが検索欄に入力したキーワードがどのファイルに含まれるかがすぐ分かる。インデックスの作成は、システムがアイドル状態のときを利用して自動的に実行される。新しいファイルが作成されると、その都度インデックスに追加される仕組みだ。

【ファイル名、本文のほか、設定したキーワードも検索可能】
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 ただし、マイクロソフト以外のアプリケーションで作成したファイルをインデックス化するには、ファイルの内容を分析し、必要なテキスト情報を抽出するための「IFilter(アイフィルター)」と呼ばれる専用ソフトウエアが必要だ。IFilterはアプリケーションの開発元などが作成して、ユーザーに配布する必要がある。

* ファイルなどに付随する情報のこと。例えば、デジカメで撮影した画像にはカメラの機種、撮影日などがメタデータとして埋め込まれることが多い