暗号化キーが親機と子機で一致していれば必ず接続できる。しかし、どこかで間違えてしまったために、つながらない事態に陥ることはとても多い。

 メーカーに原因を尋ねると「暗号化キーの入力方法や入力欄を間違うケースが多い」(NECアクセステクニカ)とのこと。暗号化キーの入力方法は16進数での入力と文字入力(アスキー入力)の2種類があり、入力場所も1番から4番まである。どこにどちらの方法で入れればいいか分かりにくい(図1、図2)。

【暗号化キーの入力方法で失敗するケースも多い】
図1 キーの入力形式は16進数と文字入力があり、入れる場所も4カ所ある。入力形式は文字入力(アスキー入力などと呼ぶ場合もあるので注意)が一般的(NEC製パソコンの付属ソフト)

図2 親機側も同様に、キーの入力方法と入力場所を指定する。入力場所は、通常は1番目で親子を統一しておけばよい(バッファローの親機設定)

 通常は親機と子機に対し共通で、「文字入力」で「No.1(1番)」の欄に入力する。しかし、製品によっては16進数入力しか使えない機器もある。親機、子機とも16進数のみなら0~fまでの文字を使い、同じ値を入力する。親機と子機で対応する入力方法が違う場合は厄介だが、この場合は入力予定の文字を事前に16進数に変換しておき(例えば「A」は16進数で「41」)、それぞれが対応する方法で登録する。なお、Windows XP SP2の標準機能では両方とも使える。