Internet Explorer(IE)のツールバーはユーザーが自由にカスタマイズできる。メニューから「表示」-「ツールバー」と選んで「ツールバーを固定する」のチェックを外すと、ブロック化した個々のツールバーをドラッグしてレイアウトを変更できる。本来は自分の使いやすいようにカスタマイズするための機能だが、意に反してレイアウトが崩れてしまい使い難くなってなってしまうこともある。このようなときは、一度リセットしてWindows XP標準の初期状態のレイアウトにして、最初からカスタマイズし直すのも一つの手だ。

 ツールバーの設定を初期状態に戻すには、設定が保存されているレジストリデータを削除すればよい。作業の前に必ずIEは終了しておこう。

 管理者権限のあるユーザーでログオンし、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選び、「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリックする。レジストリエディタが起動したら、次のようにキーをたどる。

HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Internet Explorer→Toolbar→WebBrowser

 念のために、現在の設定をバックアップするため、「WebBrowser」を右クリックして「エクスポート」を選び、適当なファイル名を付けてレジストリデータを保存しておく。初期状態に戻すには「WebBrowser」を右クリックして「削除」を選ぶ。レジストリエディタを終了してIEを起動すれば、ツールバーのレイアウトはデフォルトの状態に戻る。このとき新たに「WebBrowser」のキーが自動的に作られる。初期状態に戻すと、パソコンメーカーが独自に追加しているツールバーも非表示の状態となる。必要に応じて表示させよう。

 なお、IEを終了した状態で、バックアップしたレジストリファイルをダブルクリックすれば、以前の状態に戻すことができる。

※レジストリの変更によりPCの起動などに支障をきたす場合があります。レジストリの変更の前には、バックアップを必ず行い、自己責任のもとに行ってください。

図1 元々のツールバーの設定を保存するには、「WebBrowser」を右クリックして「エクスポート」を選ぶ


図2 適当なファイル名を付けてレジストリデータを保存すればOKだ。元々の設定に戻すときは、保存したファイルをダブルクリックすればよい


図3 ツールバーの設定を初期状態に戻すには「WebBrowser」を右クリックして「削除」を選ぶ


図4 確認のダイアログで「はい」ボタンをクリックすれば初期状態に戻る