多くの場合、WordやExcelなどの文書ファイルをPDFファイルに変換すると、ファイルサイズは小さくなる(図1)。PDF作成ソフトは、Word文書などをPDFファイルに変換する際、元のファイルに含まれている画像データを圧縮したり、フォントの取り扱いを変えるなどして、できあがりサイズをある程度コントロールできる。ユーザーは、PDFファイルをどのくらいの大きさにするか、用途に応じ、選べるのだ。

 ただし、小さくするデメリットもある。ファイルサイズを小さくするということは、Word文書など、元のデータから何らかの情報を間引いて捨てていることにほかならない。あまりに小さくなるように設定した場合、文書内の画像の画質が極端に落ちたり、ほかのパソコンで文書を再現できなくなることもある(図2)。

図1 Wordなどの文書ファイルをPDFに変換すると、ファイル中の画像データが圧縮されるなどしてサイズが小さくなる。画像がメインの文書ファイルなどは、元のサイズの1/10くらいになることも

図2 ファイルサイズを小さくするということは、ファイル内の情報を減らしていることにほかならない。メリットだけでなく、デメリットもあることを頭に入れておこう