セルに入力した数値に3桁毎の桁区切り記号を挿入するには「セルの書式設定」ダイアログボックスの「表示形式」タブで指定すればよい。経理や会計に携わるユーザーにとっては必需品とも言える機能だろう。普通は桁区切り記号に「,」(カンマ)が使われるのだが、ごく希に「,」以外の記号が桁区切りとして表示されることがある。Excelの「オプション」ダイアログボックスを開いても、桁区切りを指定する設定は見あたらない。まさかウィルスでは…と疑う前にコントロールパネルを開いてみよう。そう、桁区切りなどの記号はExcelが決めているのではなく、Windowsの設定に依存しているのだ。

 「スタート」ボタンをクリックして「設定」をポイントする。サブメニューが開くので「コントロールパネル」をクリックしよう。コントロールパネルの中には、Windowsの設定に関するいくつかの機能がアイコンで表示されている。その中の「地域」のアイコンをダブルクリックして開いてみよう。

 「地域のプロパティ」ダイアログボックスでは、パソコンで使用する言語体系を設定できる。まず「地域」タブを開いて正しく「日本語」が選択されているかどうかを確認しよう。もし他の言語が表示されていたら「日本語」を選択して「OK」ボタンをクリックする。設定を変更するとパソコンが再起動するので、実行中のアプリケーションなどがあったら終了させておくとよいだろう。ほかにも「数値」や「通貨」のタブを開いて、ふだん自分が使用している設定になっているかどうかも確認しよう。Excelで表示される桁区切り記号などは、すべてこの「地域のプロパティ」に依存しているのだ。

図1 「日本語」が選択されているかを確認


図2 ここで設定した桁区切り記号などがExcelに反映される