表計算ではさまざまなデータが計算される。金額や人数、面積や距離など、およそ数値で表現できるデータなら何でも計算できてしまう。だが、計算だけできればよいというものではない。金額の計算結果には「¥」マークを付けたいし、人数なら「○○人」と単位を表示したい。「¥」や「人」の表示は、セルの表示形式を使えば簡単だ。では、平方メートルなどの表示はどうしたらいいだろう。

 実は、平方メートルの記号は、通常の文字コードには用意されていない。IMEによっては変換できるものもあるが、世界中のパソコンで表示できるとは限らない。そこで、セルの書式を応用することにしよう。まず、セルに「m2」と入力する。このセルをダブルクリックして編集状態にし、マウスかキーボードで末尾の「2」だけを選択しよう(図1)。その状態で「書式」→「セル」を選択して「セルの書式設定」ダイアログボックスを開く(図2)。「文字のサイズ」を小さくして「上付き」にチェックを入れたら「OK」ボタンをクリックしよう。平方メートル記号の出来上がりだ。Excelでは、このように文字単位にフォントを指定することができる(図3)

図1 「m2」を入力して「2」だけを選択する

図2 文字のサイズを小さくし、「上付き」をチェックする

図3 平方メートル記号の完成