セルに「Excel 97」と入力してフィルハンドルをドラッグしてみよう。ドラッグした範囲には「Excel 98」「Excel 99」…と連続した番号を持つデータが作成されたはずだ。これがExcelの連続データの作成機能だ。文字と数値を組み合わせたデータをドラッグすると、連続データを作ってくれる。

図1 ドラッグで連続データを作る

 特定の文字でも同様の機能が働く。「月曜日」と入力したセルのフィルハンドルをドラッグしてみよう。「火曜日」「水曜日」…という連続データが作成されるはずだ。秘密は「オプション」ダイアログボックス(Mac版では「初期設定」ダイアログボックス)にある。このダイアログボックスの「ユーザー設定リスト」に登録したデータは、フィルハンドルのドラッグで連続データを作成できるのだ。Excelには、「月曜日」などの曜日や「第1四半期」のような特別なデータが、あらかじめ登録されている。この「ユーザー設定リスト」に独自のデータを登録しておけば、フィルハンドルで「東京」「横浜」「大阪」…のような連続データを作成することもできる。

 日付や時刻も同様。セルに日付を入力してフィルハンドルをドラッグすると、連続した日付データが作成される。

 連続データが作りたいわけではなく、単純に、例えば「Excel 97」をそのまま「コピーしたい場合もあるだろう。そんなときはCtrlキーを押しながらフィルハンドルをドラッグするといい(Mac版では、Crtlキーの代わりにオプションキーを押す)。Ctrlキーを押しながらのドラッグでは、連続データが作成されない。


図2 Ctrl+ドラッグでそのままの数字が作成される