例えば、月別売り上げ報告を作る場合。同じような体裁の集計表を何カ月分も作成しなければならない。こういうケースでは作成したワークシートを必要な枚数分コピーしてもよいが、ワークシートをグループ化するとスマートだ。1枚のワークシートを作る手間で、グループ化した別のシートにも、同じ表組みができあがっているのだ。

 まずグループの先頭になるSheet1を開いておく。次にグループの終端になるSheet3のシート見出しをShiftキーを押しながらクリックする。実行すると、Sheet1からSheet3までのシート見出しがすべて白色に変化する。これがSheet1~Sheet3をグループ化した状態だ。複数のシートがグループ化されると、タイトルバーに[作業グループ]と表示される。このとき現在のアクティブシートであるSheet1に対して行った編集は、グループ化されている他のワークシートにも反映される。

 表の作成などワークシートの編集が完了したらグループ化を解除しよう。グループ化を解除するには、アクティブシートのシート見出しを、Shiftキーを押しながらクリックするか、グループ化されていないシートのシート見出しをクリックすればいい。

 グループ化されたシートでは、行や列を挿入・削除したり、ヘッダーやフッターを一気に設定することもできる。ぜひ覚えておきたいテクニックだ。

図1 複数のシートをグループ化するには、Shiftキーを押しながらシート見出しをクリックする。グループ化されると、Excelのタイトルバーに[作業グループ]と表示される