データを入力したセルを罫線で囲ったとき、セル内に入力されたデータと罫線の間隔が近すぎて、見栄えが悪いと感じたことはないだろうか(図1)。セルの上下に引いた罫線なら、行の高さを広げ「セルの書式設定」で縦位置を中央にすれば間隔を調整できる。だが、左右に引かれた罫線との間隔を調整できる設定はない。そんなときのために、セルの端に半角のスペースが自動的に挿入される表示形式を覚えておこう。

 表示形式を設定したいセルを選択して「書式」メニューの「セル」をクリックする。表示されたダイアログボックスの「表示形式」タブを開き「分類」リストボックスで「ユーザー定義」を選択しよう。

 ユーザー定義の表示形式では「正の数」「負の数」「ゼロ」「文字列」の4通りをセミコロンで区切って指定できる。したがって「正の数」「負の数」「ゼロ」では右端に、「文字列」では左端に半角スペースが挿入されるような表示形式を指定すればよい(図2)。半角のスペースを挿入する表示形式は「_ 」とアンダーバーに続いて半角スペースを1つ指定する。アンダーバー記号は、次に指定した文字幅分の間隔を空けるための記号だ。

#,###_ ;-#,###_ ;0_ ;_ @

というユーザー定義の表示形式を指定したのが図3のB列だ。標準の表示形式が指定されているC列に比べて間隔が空いているのがわかる。

図1 太い罫線を引いたセルでは、セル内のデータと罫線の間隔が狭く感じることがある


図2 ユーザー定義の表示形式を使えば、データの左右にスペースを挿入することができる


図3 B列はデータの左右に半角のスペースが挿入されているので見やすい