図1は「担当者ごとの月別売上一覧表」だ。

 この表から「鈴木さんの火曜日データ」を調べるには、C4セルを参照すればいい。だが、担当者の人数が増えたらどうだろう。「○○さんの△曜日データ」を参照するために、行と列が交差するセルを注意深く見つけださなければならない。うっかり隣のセルを参照してしまっても、はたして誤りに気づくだろうか。

 こんなときは、ラベルを使った「共通範囲の参照」を利用すると便利だ。「鈴木さんの火曜日データ」を参照したいのなら、=鈴木 火曜日 と入力すればいい(図2)。「鈴木」と「火曜日」の間に半角スペースを入力するのがポイント。この半角スペースは「参照演算子」と呼ばれ、「鈴木」ラベルのデータ(B4:D4)と「火曜日」ラベルのデータ(C2:C5)が交差するセルを返す働きをする。このようなラベルによる参照を有効にするには、「ツール」メニュー→「オプション」→「オプション」ダイアログボックス(Macでは「初期設定」ダイアログボックス)の「計算方法」タブで、「数式でラベルを使用する」をオンにしておかなければならない。

図1 「鈴木」行と「火曜日」列の交差するセルを参照するためにセルのアドレスを指定した


図2 ラベルを半角スペースでつなぐ「共通範囲の参照」。式の意味もわかりやすい。ラベルが「1999年」や「10月」のように年度や日付などの場合はシングルコーテーションで囲む必要がある