Excelのワークシートにはハイパーリンクを設定することができる。インターネットのホームページはもちろん、他のブックやWordの文書ファイルなどにジャンプすることができる便利な機能だ。このハイパーリンク、ワークシート関数で作成できるというのは、あまり知られていない。

 ハイパーリンクを作成する関数は、その名もズバリHYPERLINK関数だ。書式は、HYPERLINK(リンク先,別名)。「リンク先」には、ハイパーリンクをクリックしたときにジャンプするセルのアドレスや、Wordの文書に設定したブックマークなどを指定できる。もちろん、インターネットのURLを指定することも可能。「別名」は、HYPERLINK関数を入力したセルに表示する文字列だ(図1)。

 HYPERLINK関数を入力したセルには、「別名」に指定した文字が青色の下線付きで表示される。クリックしてジャンプする使い勝手は、他のハイパーリンクと何ら遜色はない。「リンク先」と「別名」は他のセルを参照することができるので、IF関数やVLOOKUP関数などと組み合わせれば、条件によってジャンプ先が変化するハイパーリンクなども簡単に作成できる。

図1 HYPERLINK関数でハイパーリンクを作成したところ。マクロを使わずに高度なリンクを作成できる