セルに計算式を入力すると、そのセルには計算式の結果が表示される。それはそれでよいのだが、ときには計算式がどのセルを参照しているのか確認したいときもあるだろう。参照先のセルがすぐ近くにある場合は、計算式の入ったセルを編集状態にするのも有効だ。だが、さらに詳しく状況を調べたいのなら、ワークシート分析機能を使うといいだろう。

 参照式が入力されたセルをアクティブにして「ツール」メニューの「ワークシート分析」→「参照元のトレース」を実行しよう。アクティブセルと参照元のセルに青色の矢印が引かれ、参照状況を目で確認できる(図1)。矢印をダブルクリックすると、アクティブセルが参照元と参照先を移動するので、遠く離れたセルを参照していてもワンタッチで移動することができる。青色の矢印を消去するには「ワークシート分析」→「すべてのトレース矢印を削除」を実行しよう。このワークシート分析機能をひんぱんに使いたい場合は「ワークシート分析」ツールバーを表示しておくと便利だ(図2)。「ワークシート分析」ツールバーは、「ワークシート分析」→「[ワークシート分析]ツールバーの表示」を実行すると現れる。

図1 参照式が入力されたセルと参照元セルの間に、青色のトレース矢印が表示される。トレース矢印をダブルクリックすると、両方のセルを簡単に行き来できる


図2 ワークシート分析機能を使うときに便利な「ワークシート分析」ツールバー。エラーのトレースや条件付き書式の不正値もチェックできる