連続データの作成の方法で、簡単なデータ予測を行うこともできる。

 1月の売上が100、2月が120で3月が140だったとする。このペースで12月まで売上が伸びたとすると、12月の売上高はいくらになるだろうか。このようなデータ予測も、フィルハンドルを使えば手軽に行える。

 100,120、140と入力されている3つのセルを選択して、フィルハンドルを右ボタンで12月のセルまでドラッグしよう。Mac版ではOptionキーを押しながらドラッグする。データを予測するには、表示されるショートカットメニューから「連続データ(加算)」か「連続データ(乗算)」を選択すればいい。加算によるデータ予測では、増加の額が一定になるのでグラフに表すと直線になる。一方乗算によるデータ予測は、増加の割合を一定に保つためグラフでは曲線で表される。

図1 「連続データ(加算)」か「連続データ(乗算)」を選択

図2 結果をグラフで表示

 このようなデータ予測は「連続データ」ダイアログボックスからも実行できる。選択できるオプションも「加算」と「乗算」がある。ただし、ショートカットメニューから実行したデータ予測と、ダイアログボックスから実行したデータ予測では少しだけ違いがある。ショートカットメニューからデータ予測を行うと元になるデータは変更されないが、ダイアログボックスから実行したデータ予測では、予測の精度を重視して元になるデータが変更されることがある。

 1月の売上が100だった。12月には売上を200に伸ばしたい。毎月の売り上げ目標をいくらに決めればいいだろうか。このように、初期値と最終値が決まっている場合のデータ予測もフィルハンドルで行える。操作は簡単。1月のセルに100と入力し、12月のセルに200と入力する。アクティブセルを100のセルに移動して、フィルハンドルを右ボタンで200のセルまでドラッグする。ショートカットメニューが表示されるので「連続データ...」を実行して「連続データ」ダイアログボックスを開こう。「データ予測」にチェックを付けて「加算」または「乗算」を選び「OK」ボタンをクリックする。これで、毎月の目標額が自動的に計算され、それぞれのセルに入力される。