Excelを使っていて、最もありがたいと感じる機能は「元に戻す」だろう。誤って計算式を削除してしまった…元に戻す!罫線の引き方を失敗した…元に戻す!グラフの種類を変更したらワケが分からなくなった…元に戻す!この機能が搭載されていなかったら、Excelは今ほど普及しなかったかもしれない。

 その「元に戻す」機能だが、実は複数の操作を一気に戻すこともできる。やり方は簡単。「標準」ツールバーにある「元に戻す」ボタンの▼部分をクリックするのだ。実行すると今まで操作した内容がリストで表示される(図1)。

 リスト表示された操作履歴のうち、元に戻したいところまでマウスポインタを移動してクリックすれば、複数の操作を一気に戻せるので便利(図2)。なお、記録される操作履歴は最高で16個までなので、それ以前の状態に戻すことはできない。

図1 左にクネッと曲がった矢印の「元に戻す」ボタン。よく見ると右側に▼ボタンがある。ここをクリックすると操作の履歴がリストで表示される
図2 操作履歴のうち反転している部分を一気に戻すことができる。何項目戻すかも表示される。