Excelで作成するグラフはワークシートの数値と連動しているので、セルの数値を変更するとグラフも瞬時に更新される。もはや当たり前のように感じるこの仕組みだが、実は逆の操作もできることをご存じだろうか。

 グラフをドラッグするとセルの数値が変化するのだ。データを増減させて様子を見たいときなど、わざわざキーボードに手を伸ばさなくても、マウスでグラフをいじるだけでいい。

 棒グラフで解説しよう。Bさんの1月データを示す系列を選択したら、系列の上端にマウスポインタを移動してみよう。ポインタの形状が上下の矢印に変化したら、系列の大きさをドラッグして変更する(図1。

 このときグラフ内に、ドラッグによって変化したデータが表示されるので参考にしよう(図2)。適当な位置でマウスから指を放すと、グラフが変化するだけでなく、元になったセルの数値も変化する(図3)。棒グラフだけでなく、折れ線グラフや円グラフでも同じ操作が可能だ(図4)。ただし、3Dグラフなどドラッグできないグラフもあるので注意しよう。

図1 グラフの系列をドラッグして、セルの数値を変化させる

図2 ドラッグ中は系列の値が表示される

図3 元になったセルの数値も変化する

図4 折れ線グラフや円グラフでも同じことができる