最終的な計算結果を求めるために、一時的な集計セルを使うことがある。これには、計算式の簡略化や計算の途中経過を把握しやすいというメリットがある。ただし、会議に提出する資料などに一時的な集計セルが表示されていると見苦しい。無事に計算結果が得られたら、集計用の一時セルを非表示にして隠してしまおう。

 セルは、行や列の単位で非表示にできる。非表示にしたいセル範囲を選択して「書式」メニューを開こう。セルを行単位に隠すなら「行」→「表示しない」を、列単位に隠す場合は「列」→「表示しない」を実行する。行番号や列番号をクリックして行や列を選択した状態なら、右ボタンをクリックしてショートカットメニューを表示し「表示しない」を実行するのも同じ操作だ。

図1 行や列単位で非表示にできる

 非表示にした範囲を元に戻して表示するには「書式」メニューの「行」または「列」を開き「再表示」を実行する。ところが、ここで問題がひとつ。非表示にしている行や列は、選択することができないのだ。

 答えは簡単。前後の行や列をいっしょに選択してしまえばいいのだ。たとえば5行目が非表示になっているとき5行目を選択することはできない。そこで、4行目から6行目を選択して「書式」→「行」→「再表示」を実行する。はじめから表示されていた4行目と6行目には何も変化が起きず、隠れていた5行目だけが姿を見せる。

 行や列と違い、セルは非表示にできないが、内容を隠すことは可能だ。

図2 前後の列をいっしょに選択