Excelを操作していて、目的の機能がどのメニューに登録されているかわからず右往左往した経験はないだろうか。Excelには非常にたくさんの機能がコマンドとして登録され、階層が深いだけでなく現在選択されているものによってメニューの内容が変化することもある。

 コマンドの場所がわからず困った時は、マウスの右ボタンをクリックしよう。Excelは右ボタンにショートカットメニューが割り付けられているのだ。

図1 ショートカットメニューが表示される

 ショートカットメニューとは、クリックした対象物に合わせて、よく使うであろうコマンドだけを集めたメニューのこと。セルを右クリックするとセルの操作に関するコマンドが、グラフを右クリックするとグラフに関連したコマンドが表示される仕組みだ。たとえば行を非表示にする「書式」→「行」→「表示しない」コマンドも、行番号を右クリックしてショートカットメニューを開いた方がはるかに素早く操作できる。

 Excelには、思わぬところに便利なショートカットメニューが用意されている。「困ったときは右ボタン」これを忘れないようしよう。なお、ノートパソコンなどでキーボードを中心に操作するユーザーは、Shift+F10でショートカットメニューが表示されることも覚えておこう。
 なお、キーボードにも便利なショートカットキーが多数割り当てられている。