三洋電機は2008年2月18日、専用充電池を搭載し持ち運び可能な空間清浄機「eneloop air fresher」を発表した。2008年2月21日より発売。実売予想価格は約3万円となる。

 eneloop air fresherは、オフィスのデスク、車の中、ベッドサイドなどに自由に持ち運び、空気中に浮遊するウイルス、花粉、ペット臭やたばこ臭などを抑制する製品。本体は500ml型のペットボトルより小さい。

 水道水を活用して空間を清浄する。具体的には、塩素を含む水道水を電気分解することで、除菌効果を持つ電解次亜塩素酸を含んだ電解水を発生させる。電解水を超音波振動によって霧状にして噴出することで、空気中のウイルスや花粉を抑制する。

 同社の実験では、浮遊ウイルスを99.9%、花粉を95%、たばこ臭を45%抑制したという。通常の空気清浄機と異なり、ごみ吸着用のフィルターはないため、空気中のごみやほこりは除去できない。給水タンクの容量は90cc(清浄のための使用量は60cc)。常に噴霧し続ける「強」モードの場合で約3時間、約5秒ごとに噴霧する「弱」モードで約4時間ほど持続する。

 内蔵の専用充電池は約500回くり返し使える。充電池以外にAC電源や車のシガーライターソケットを電源として利用できる。高さは175mmで、水が入っていない時点での重さは375g。