米マイクロソフトは2007年9月27日(米国時間)、Windows XPのパッケージおよびパソコンメーカー向けのOEMライセンスの販売を、2008年6月30日まで継続すると発表した。従来、2008年1月31日までとしていた販売期間を、5カ月延長する。

 延長の理由は、顧客やパートナーからの要望があったため。「Windows Vistaのユーザーからは好評を得ているが、顧客によってはVistaへの乗り換えにもう少し時間がかかるという声がある」(同社のコーポレート副社長でWindows製品マネジメントを担当するマイク・ナッシュ氏)。

 同社の製品ライフサイクルに関するポリシーでは、Windowsは発売後4年間は販売を続けるとしている。Windows XPは、Windows Vistaの発売がずれ込んだこともあり既にこのポリシーは満たしているが、Vistaの発売から1年は販売を続けるとしていた。だが「過去のOSの多くは、後継製品の発売後2年は販売を継続していた。Windows XPの販売期間を、Windows Vistaの発売後1年としていたのは、やや野心的だったかもしれない」(ナッシュ氏)。

 一方でナッシュ氏は、Vistaの販売状況が好調であることも強調。2007年夏時点で6000万ライセンスが販売されており、マイクロソフト史上最も早いペースで売れていると説明している。