米マイクロソフトはWindows VistaのService Pack 1(SP1)のベータ版を、数週間以内にリリースする計画だ。同社でプロダクトマネージャーを務めるニック・ホワイト氏が2007年8月29日(米国時間)付けのブログで明らかにした。最初のリリースは、ごく限定されたメンバーに対する提供となる見込み。その後、開発者向けの会員制コミュニティである「MSDN」や「TechNet」などの登録者に対して広く公開する。

 SP1の完成(RTM)は、2008年の第1四半期を予定。だが品質を最優先するため、正確な時期は未確定としている。

 ブログでは、VistaのSP1に関する資料(ホワイトペーパー)も公開。SP1での変更点として大きく3点を挙げている。(1)品質の向上(信頼性やセキュリティ、パフォーマンスなど)(2)管理性の向上(「BitLocker Drive Encryption」の拡張など)(3)新たなハードウエアや標準仕様のサポート(EFIやexFATなど)である。なおこれらはWindows XP SP2のような大規模な更新ではなく、限定的な変更になると説明されている。

 VistaのSP1は、1つのプログラムですべての言語をカバーする。このため、32ビット版で1GB程度とサイズは大きくなる見込みだ。