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ニュース

「せっかく届いても読まれない」、工夫しすぎの迷惑メール

勝村 幸博=日経パソコン 2007/08/21 日経パソコン

 ロシアのカスペルスキー・ラブス・インターナショナルは2007年8月20日、同社研究者による公式ブログにおいて、新たなタイプの迷惑メール(スパム)が出回っていることを明らかにした。メールの本文中に記号をたくさん盛り込むことで、スパムフィルター(迷惑メール対策)を回避しようとする。

 最近では、伝えたい内容をPDFファイルなどに記述してメールに添付する手口が増えている。メール本文の内容を解析して迷惑メールかどうかを判断するスパムフィルターを回避するためだ。その一方で、メールの本文中に工夫を凝らすことで、スパムフィルターをかいくぐろうとする迷惑メールもあるという。それが、今回報告された迷惑メールである。

 具体的には、「stock(株)」や「buy(購入する)」といった、迷惑メールだと判断されそうな単語については、記号を挿入して単語を分離するという。「News(ニュース)」は「{N}[e][w](s)」」、「market(市場)」は「m^arket」といった具合だ。実際、日経パソコン編集部にも同社が公開しているサンプルとよく似た迷惑メールが送られてきている(図)。

 ただし、この手口には大きな問題があるという。極めて読みにくいということだ。同社の研究者は、「たとえ首尾よくフィルターを回避したとしても、読んでもらえなければ意味はない。迷惑メール送信者は、単純なことを忘れているようだ」としている。

 同社によれば、今回のような手口は目新しいものではなく、2003年にも確認されているという。今回の迷惑メールは、株価操作を目的に偽の企業情報を送る「パンプ・アンド・ダンプ」スパムであるのに対し、2003年に確認されたものは、医薬品などを宣伝するものだった。今回と同様に、本文中に記号をふんだんに盛り込んでいた。

 だが、当時この手口はすぐにすたれたという。読みにくかったためだ。今回、同じ失敗を繰り返しているところを見ると、迷惑メール送信者は、当時を知らない世代に代替わりしているのではないかと同研究者は結んでいる。

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