インターネット接続事業者(プロバイダー)大手のニフティは、会員同士が交流できるコミュニティーサービス「フォーラム@nifty」を2007年3月31日で終了する(発表資料)。

 フォーラム@niftyは、ニフティが1987年4月に提供を始めたパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」において、当初から主力サービスとして位置付けられていた。1980年代後半から1990年代前半のパソコン通信全盛期には、共通の趣味などを持つユーザー同士が交流し合う場として活況を呈し、NIFTY-Serveがパソコン通信最大手の地位を占める原動力ともなっていた。

 1999年にNIFTY-ServeがInfoWebと合併し、現行の「@nifty」としてインターネット接続やWebコンテンツの提供を主力サービスとするようになってからも、フォーラム@niftyの運営は継続してきた。しかし、インターネット上の掲示板やブログ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、インスタントメッセージング(IM)ソフトなどの普及により、フォーラム@niftyの利用減少が顕著になってきたことから、「当サービスとしてはその役割を終えたと判断した」(ニフティ)として終了を決めた。

 ニフティではフォーラム@nifty利用者向けに、サービス終了に関する質問と回答をまとめたWebページを用意している。今後は代替サービスとして、Webページ運営サービス「@homepage」「LaCoocan」、ブログ運営サービス「ココログ」などを案内していくとしている。