(Mark Joseph Edwards)

 9月にマイクロソフトから発表されたJPEG処理(GDI+)のぜい弱性「MS04-028」に関して(該当サイト),まだ自分たちのシステムのどこが影響を受けるか,判別作業をしてるシステム管理者がいるかもしれない。Microsoftからは10月中旬になって,新しい記事と弱点のあるDLL群を識別して置換するための新しいスキャン・ツールを公開した。

 Microsoftが以前に公開したJPEG GDI+スキャン・ツールを使ったユーザーは,いくつか重大な欠陥を抱えていることが分かったと思う(既報)。このツールでは,自分のシステム上にある弱点のあるDLL群を本当に置き換えるべきかどうかを悩むような状況に追い込まれかねなかった。

新しいツールで検出可能になった
 改良されたツールが公開されたのは,マイクロソフトの「サポート技術情報」のWebサイトで入手できる(該当サイト)。また,「Systems Management Server(SMS)」と組み合わせても動作する(該当サイト)。

 同社では「GDI+ 1.0 Security Update Overview」という解説記事も公開しているので,参考にしてほしい(該当サイト

どのソフトでどのポートを空けたらいいのかを教えてくれる
 Windows XP Service Pack 2(SP2)のインストール作業をしているユーザーならば,まだ新しいWindowsファイアウオールの影響が気になるところだろう。

 マイクロソフトの「Windows XP Service Pack 2 のインストール後、一部のプログラムが動作を停止しているように見える」は,かなり一般的なアプリケーションのうち影響を受ける可能性があるものの一覧を提供している(該当サイト)。

 この記事では,リストされたアプリケーション用に空けておく必要があるのはどのポートかということと,なぜ空けておく必要があるのかという理由も詳しく説明している。この記事では,リストされていないアプリケーション用に,どのポートを空ける必要があるかを判断する方法についてのアドバイスも提供する。

シャットダウン時にアップデート
 XP SP2について触れたが,このサービス・パックではシステムのシャットダウン用ダイアログ・ボックスに新しいオプションを追加していることをご存知だったろうか?新しいオプションは,システムがシャットダウンされてコンピュータの電源が切られる前に,新たにダウンロードしたアップデートをインストールできるようにするものだ。この方法を使えば,1日の半ばで何かの作業を終わらせようと頑張っているときではなく,システムを使い終わったときにアップデートがインストールされるようにできる。新しいオプションがユーザーに見えるようにしたり,オプションのデフォルト設定をどれにするかを決めるのは,レジストリ・エントリの設定で変えられる。

 XP SP2で導入されたこの機能やその他の変更点については,Microsoftから「"Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載" での機能の変更点」という記事が公開されている。