■タブレットPCやノートPCに追加される補助ディスプレイ,ほかにもカラー・マネジメント機能やアドレス帳機能の強化などを紹介する。
今年開催された「Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)2004」は,将来のLonghorn時代のユーザー・インターフェースやテクノロジ,革新などを数多く垣間見せてくれた。実にエキサイティングなもので,Windowsの将来について前例のない見ものを提供した。ここではWinHECで紹介されたLonghornの画像を紹介しよう。
タブレットPCとノートPCの上ぶた表面に Microsoftのハードウエア・パートナは,実際のディスプレイを作り,それらを自社の製品群に組み込むことになる。一方,Microsoftは,それを働かすソフトウエアを提供する予定だ。
Avalonのカラー・マネジメント機能は Longhornは,現在の「Windows XP Media Center Edition 2004」にあるビジュアルなビデオの色較正ウィザードを基にした較正ウィザードも搭載する予定だ。
アドレス帳がOSの基本機能になり さらにそれは,Office製品のOutlookの代わりに採用されるだけでなく,サード・パーティ製品にも使われるだろう。Microsoftは,Longhornに実装するContactsライブラリについて重要な計画を立てている。 そうした構想は,Longhornのビルド4074では一部しか分からないが,最終的には,Contactsを携帯電話のような携帯機器につなぎ,Longhorn SyncManagerをベースにして同期を取る。SyncManagerは,ピア・ツー・ピアのコラボレーションやファイル共有のために,近くのコンタクト先と接続できるようになっている。数多く出ているサード・パーティ製ソフトは不要になる。
もっと面白い部品の1つに「Communications Historyビュー」がある。それはすべての電話,電子メール,インスタント・メッセージング,ピア・ツー・ピアなど,あなたが連絡を取った相手を時間順に詳しく表示する。Communications Historyビューは「日付」「重要度」「メッセージ・タイプ」などの条件でソートできる。
姿を見せた「Mobility Center」
Longhorn時代のタブレットPC向け「Pen Optimized Skin」 Pen Optimized Skinは,情報を作リ出すことよりも,情報を読み使うことに重点を置いて設計されている。そのため,あなたが最近した仕事の情報を「最近の電子メール」「予定されたイベント」「To Doリスト」「文書」――などと一緒に自由な形で表示するビューを備える。
電源管理用のサイドバーが飛び出す Longhornの電源管理機能は,今日Windows XPで使えるものより,大ざっぱな感じになるだろう。ただし,このシステムは好みに応じて,裏で不要なデバイスを自動的に切れる。現在は使えないが,サイドバーが飛び出すことで,重要な情報,例えばあなたのシステムは何時間でフル充電になるかといったことを表示できるようになる。
Longhornと「Troy」のコンセプトPCによる電話の統合 この作業の最初の成果は,2003年のWinHEC 2003で出展されたAthens(アテネ)PCのプロトタイプである。それは将来のシステムが,電話のようなオフィス技術にどうやって融合できるかを示した。HPは2003年後半にも,Athens PCの新しいプロトタイプを展示した。それは,実際に出荷されていたHPのPCと,そのハードウエアではカバーできないものを制御するブレークアウト・ボックスを使っていた。 WinHEC 2004でMicrosoftとHPは,Athensのアップデート版である「Troy PC」のプロトタイプを引っさげて戻ってきた。今回もHPの既存製品とブレークアウト・ボックスを使っている。新しいところは,LonghornのAeroユーザー・エクスペリエンスを備えていたことだろう(図7)。
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