• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP
  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

1週間で学ぶネットワークの要点

ルーティング事始め 入門編 第2回

ルーティングのカラクリ---なぜパケットは目的地まで届くのか?

日経NETWORK 2004/07/27 日経NETWORK
出典:2002年7月号52ページ
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

ルーター1台
経路選択の基準はなに?
どんなルーターにもあるルーティング・テーブル

 まずはルーターが1台あったとき,そのルーターがどんな仕事をするかということを追っていこう。ここを追っていけば,ルーターが適切な経路を選ぶ判断材料にしている「ルーティング・テーブル」がマスターできる。

図2 ルーターはルーティング・テーブルに従って適切なポートへパケットを転送する
ルーティング・テーブルには,あて先サブネットと転送先ポートが対になって記述されている。これを基にルーターは適切なポートへパケットを転送する。

情報はルーターのメモリーにある

 ルーターにはポートが三つあり,それぞれのポートに,A,B,Cという別々のサブネットがつながっている(図2[拡大表示])。サブネットとは,ハブやLANスイッチで構成されるLANのことで,ルーターを経由しないで直接通信できる範囲である。

 このとき,サブネットAのパソコンがサブネットBのサーバーあてにパケットを送信した。すると,このパケットはルーターのサブネットA側のポート(図ではポート1)に届く。

 ルーターは,この受信パケットを適切なサブネット,つまりサーバーがいるサブネットB側のポート2へ転送すれば,パソコンから送出されたパケットがサーバーに届く。でもルーターは,ポート2へ転送すればよいと,どうして判断できるのか——。実は,その判断の材料にしているのが,ルーティング・テーブルである。

 ルーティング・テーブルとは,あて先サブネットと出力先ポートの対応表のようなもので,ルーターのメモリーにあらかじめ書き込まれている。どのように情報が書き込まれるかは,後半の実際編で詳しく見ていくので,ここでは単に情報が書き込まれていることとして話を進めよう。

 このルーティング・テーブルには,図2[拡大表示]のように「サブネットAあてはポート1,サブネットBあてはポート2…」というように,あて先サブネットに対応する出力ポートが書かれている。ルーターはこのルーティング・テーブルを参照して,適切なポートへ受信パケットを転送するのである。

実際はIPアドレスで表現

 図2[拡大表示]ではルーティング・テーブルを簡略化して表したが,実際にルーターが持っているルーティング・テーブルは少し違う。IPアドレスの形で書かれているのだ。そこで,今度は実際のルーティング・テーブルを確認していくことにしよう。

図3 実際のルーティング・テーブルを見てみよう
あて先ネットワーク・アドレスとサブネット・マスクで,あて先サブネットがわかるようになっている。また,インタフェースで,パケットの出力先ポートがわかる。
 企業が使う一般的なルーターなら,ルーターへTelnetで接続したり,シリアル・ケーブルでパソコンを直接つないで,専用のコマンドを入力すると,図3[拡大表示]のようなルーティング・テーブルが表示される。これは,先ほどのネットワーク構成に合わせたルーティング・テーブルだ。

 このテーブルを見ると,Destinationデスティネーション,Maskマスク,Gatewayゲートウエイ,Interfaceインタフェース,Metricメトリックという文字が1行目に並んでいる。この5項目の情報で一つのサブネットに対する転送先を表している。ルーター1台のときは,このなかのDestination,Mask,Interfaceの三つの項目に着目しよう。

 IPアドレスなどが書かれた行は3行あるが,2行目がサブネットBあての情報である。DestinationではサブネットBのネットワーク・アドレスである192.168.2.0,Maskにはそのサブネット・マスクである255.255.255.0が書き込まれている。この二つの情報で,サブネットBにあるパソコンのIPアドレスは192.168.2.0~192.168.2.255までの範囲だとわかる。サブネットの計算方法を理解していないと,ちょっと実感しにくいかもしれないが,その方法まで説明していると話が大きくずれてしまう。ここでは,DestinationとMaskでサブネットの範囲がわかるとだけ理解しておこう。

 そして,ルーティング・テーブル中の4項目にあるInterfaceがパケットの出力先ポートの情報である。ルーターのポート2には「eth2」という名前が付いているので,Interfaceの項目にはeth2という文字列が書き込まれている。

 これで,あて先サブネットの情報と出力先ポートの情報がそろった。ルーターは,受信したパケットのあて先IPアドレスを見て,そのアドレスとルーティング・テーブルを照合する。すると,あて先はサブネットBだとわかるので,そこへ転送するための出力先であるeth2からパケットを送出する。

ルーティングとフォワーディング

 ちなみに,ルーティング技術やルーターを詳しく説明した解説書では,ルーティングという用語以外に,フォワーディングという用語も出てくる。厳密にこれらを区別すると,ルーティングとは「経路を選ぶこと」である。一方のフォワーディングとは,ルーティングによって選んだ適切な経路へ「パケットを転送する」という意味である。つまり,ルーターはルーティングだけでなく,フォワーディングも行う装置というわけだ。

あなたにお薦め

連載新着

連載目次を見る

今のおすすめ記事

ITpro SPECIALPR

What’s New!

経営

アプリケーション/DB/ミドルウエア

クラウド

運用管理

設計/開発

サーバー/ストレージ

クライアント/OA機器

ネットワーク/通信サービス

セキュリティ

もっと見る