HDLCやPPPが代表的な第2層プロトコル

 第2層の代表的なプロトコルにHDLC(high-level data link control)があります。HDLCは,もともとIBMが規定したSDLC(synchro-nous data link control)を基に,ISO(国際標準化機構)がいくつかの変更や拡張を加えて標準化したものです。

 また,家庭からダイヤルアップでインターネットに接続するときなどに使うPPP(point-to-point protocol)も第2層プロトコルです。PPPはHDLCを基に作られており,インターネットのプロトコルを決めるIETF(internet engineer-ing task force)が標準化しています。PPPは,必要に応じて通信回線を接続したり切断したり,オプション機能を使うかどうかをやりとりするLCP(link contorol protocol)と,PPPの上位で動作するプロトコル(例えばIP)が利用するオプションを交渉・設定するNCP(network control protocol)の2層構造になっています(pict.2[拡大表示])。