Webを利用していると,ときどき不思議な現象に遭遇する。WebブラウザのURL入力欄に「%」が入った妙に長いURLが表示されるのも,そうした現象の一つといえるだろう。これはいったい何なのだろうか?

 URL入力欄に「%」が出てくる現象は,検索サイトで検索結果を表示するときなどのよく起こる。そこで,そうした現象が再現するか実際に確かめてみよう。

 検索サイトとして今回は「Yahoo! Japan」(http://yahoo.co.jp/)で試してみる。Yahoo! Japanの検索ページで,「ABC」というキーワードを入力して検索ボタンを押してみた。すると,検索結果のページが開き,WebブラウザのURL入力欄には,「http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=ABC」というURLが表示された。

 この長いURLは,Webサーバー上で動く検索プログラムと,その検索プログラムに受け渡されるパラメータを示している。「/bin/」以下の「search」がWebサーバーで動く検索プログラムで,その後の「?」で区切られた後ろが,このプログラムに受け渡すパラメータである。つまり,「?」は検索プログラムに受け渡すパラメータとの区切りを示しているわけだ。

 今度は「ABC」の代わりに「日経NETWORK」というキーワードで検索してみた。すると,「search」の後ろが「p=%C6%FC%B7%D0NETWORK」と,問題の「%」が登場した。よく見ると,最後の部分は「NETWORK」と残っている。つまり,このケースでは「日経」が「%C6%FC%B7%D0」に変化したのである。

 種明かしをすると,URL入力欄に登場する「%」は,漢字などのテキストが文字コードに変換されたことを表している。16進表記の文字コードである「シフトJIS」で表すと,「日」が「C6FC」,「経」が「B7D0」となる。「%」の記号は,それぞれの1バイト分のコード(2ケタ分)の区切りを示しているのだ。

高橋 健太郎