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iモードで営業支援システム 6000人が電子メールを活用

2000/09/24
出典:2000年10月号  182
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

狙い:電子メールを使って営業効率を上げる
コスト:ハードの購入費とソフトの開発費で約1億円
IT:サーバーOSにLinuxを採用

住友生命保険(本社大阪市)が取り組んでいるiモード携帯電話を利用した営業支援システムが、軌道に乗り出した。iモードの電子メール機能を使って顧客とのアポイントを効率的に取り付けたり、保険加入前の健康診断を依頼する契約医院を素早くデータベースで検索できる。

 今年5月に稼働させ、7月末時点ですでに約6000人の営業職員が活用している。iモード携帯電話を使った営業支援システムは生命保険業界で初めて。システムの開発費はソフト・ハード合わせて約1億円。

 新システムによって、「全体的に契約までの交渉スピードが上がってきている」(システム開発を担当した住生コンピューターサービスの山本慎也・営業企画部長)という。まず、不在がちな顧客に対して、電子メールを使うことでアポイントを取りやすくなった。契約医院の検索が24時間可能になったため、夜間に顧客を訪問した際にも即座に近くの契約医院を検索し、その場で電話して健康診断のスケジュールを調整できる。従来は営業所に戻って専用端末で調べるしかなく、しかも夜間は利用できなかった。

入力の負担減らし、操作性を向上

 住友生命は数年前から営業支援ツールとして電子メールに着目していた。企業のセキュリティ意識が高まり、営業職員が顧客のオフィスを訪問しにくくなっているためだ。

 昨年4月にはNTTドコモの電子メール専用端末「ポケットボード」を試験導入。だが、中高年の女性が多い営業職員には、より小型で操作が容易な携帯電話が向くと判断した。

 システムを開発する際には、特に使い勝手に留意した。例えば、あらかじめサーバーにメールのひな型と顧客のメールアドレスのデータベースを用意した。営業職員は自分の携帯電話にひな型とアドレスをダウンロードできるため、入力の手間が省ける。ひな型は「あいさつ」「アポイント」「クロージング」などの5つの分野で合計21種類を用意。今後さらに充実させる。

 契約医院データベースは、郵便番号と住所の両方で検索可能だ。iモードの「Phone To機能」にも対応。目的の契約医院を探し出すと、その電話番号が表示され、ボタンを1回押すだけで電話番号を入力せずに電話をかけられる。

サーバーOSにLinuxを採用

 今後は全国の営業職員にシステムの利用を促し、最終的には約5万人の全営業職員に配布する考え。

 機能やコンテンツも充実させる。地図情報とリンクした介護施設・業者情報を、携帯電話で見られるようにすることも検討している。

 現在は3台のパソコンサーバーが稼働中で、それぞれのOS(基本ソフト)にLinuxを採用している。

花澤 祐二 hanazawa@nikkeibp.co.jp

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