インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月1日,企業向けにインターネット接続やイントラネット,リモート・アクセス,データ・センターなどを統合管理するサービス「Omnibus」を開始する。

 Omnibusを利用するには,ユーザーは企業内の拠点をクロスウェイブ コミュニケーションズの広域イーサネット・サービス「広域LANサービス」で接続する。この広域LANサービスは,拠点間の通信に使うだけでなく,インターネット接続にも利用する。インターネット接続に必要なファイアウォールや外部公開用のサーバーは,IIJのデータ・センターに設置する。

 IIJは,OmnibusにインターネットVPNサービスやリモート・アクセス,不正侵入検出などのメニューも用意する。今後はアプリケーション・サービスの提供も検討する。IIJが管理を肩代わりすることで企業ユーザーのネットワーク運用の手間を大幅に減らす。

 Omnibusは,インターネット接続や広域LANサービスなど,単体サービスを提供するネットワークやハードウエアをIIJデータ・センターに設置したスイッチング設備「OmniBase」で接続して提供する。料金は,ユーザーが利用するサービスの料金とOmniBaseの料金の合計額。OmniBase単体の料金は接続するサービス数で決まり,初期費用が30万円,月額基本料金は18万円からである。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)