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本命はIBM、処理性能なら日立か三菱東京FG・UFJグループ、システム統合の行方
出典:2004年7月26日号
17ページ
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
経営統合はMTFGがUFJGを救済するといった見方が強いだけに、システムをどちらかの銀行に一本化(片寄せ)するなら、東京三菱銀行のものを残す可能性が高い。「東京三菱銀行にはシステムに造詣の深い経営陣が多く、システム案件で妥協するはずはない」(金融システムに詳しい関係者)。 一方、勘定系システムだけを比べれば、リテール業務に強いUFJ銀行のシステムが、処理性能や機能面で東京三菱銀行より勝るとの見方もある。システム統合は規模の大きい銀行のシステムを残すのが定石だけに、「片寄せするなら規模が大きいシステムへ」といった選択もあり得る。これに対し、東京三菱に片寄せする場合、1秒当たり数百件程度のトランザクション処理が限界といわれる東京三菱銀行の勘定系システムを、数千件のレベルまで拡大しなければ、保有口座数がざっと3000万程度に及ぶ合併行の処理をこなせない。 メガバンクの勘定系システム統合は、最大で4000億円の費用と5年以上の年月がかかった事例もあるほど、企業体力を消耗する作業だ。さらに失敗のリスクもある。それだけに当面の間は2行のシステムを残し、リレー・コンピュータでつなぐ方式を採る可能性もある。「無理にシステムを統合しなくても、人員や店舗の削減による効率化でコスト削減は十分可能」(関係者)。企業の統合を優先で進め、システムはしばらくの間2系列でしのぐ。同時に、IT先進企業として名高い両行のシステム部門から精鋭を集結させ、一気に次期システム構想をまとめ上げる。こんなストーリーもあり得る。 記事を執筆している7月15日の時点で、MTFGとUFJGは統合計画の詳細について「未定」(広報)としているが、IBMと日立は戦々恐々だ。両社は万が一ここで勘定系を失うと、メガバンクの勘定系システムでの実績がなくなってしまうからだ。両グループのシステム関連会社を含めた4000人のシステム要員の将来も不透明だ。 (大和田 尚孝)
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