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ディスクを丸ごと暗号化,相次ぐパソコン盗難事件で注目
これまでファイル単位で暗号化を行うソフトはあったが,ハードディスク全体を暗号化する製品は珍しい。「ファイルを選択して暗号化するソフトでは手間がかかり,必要なファイルが暗号化されていない状況が必ず発生する」と,メトロの國清くにきよ健次情報通信システム事業部長代理企画部長は指摘する。pointsecは,ユーザーが暗号化/復号化の機能をオフにしたり,そのソフト自体をアンインストールすることができないようになっている。パスワードは一定期間が過ぎると,変更しなければならない。 開発元であるポイントセックのトーマス・ビルCEO(最高経営責任者)によると,「米国などでは,パソコンが盗まれてハードディスクを抜き取られる事件が多発している。ディスクのデータが読み出され,企業の株価に影響を及ぼされたり,盗まれたデータを盾に脅迫を受けるといった例もある」という。国内では昨年末から今年にかけて,大阪府の税務署で納税者の個人情報が入ったノート・パソコンが盗まれた事件や,三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市港区)で防衛庁関連のデータが入ったデスクトップ・パソコンが盗まれたことが明らかになった。pointsecのようなソフトは,こうした事態に威力を発揮する。 盗まれやすいといえばPDAもそうだ。ポイントセックは4月をメドに,Pocket PC上で動作するソフトも国内で出荷する(図右の画面)。PDAに保存したデータだけでなく,PDAに挿入したメモリー・カードの内容も暗号化できる。「ほかのPDAにメモリー・カードを挿し込んでもデータを読み出すことはできない」(ビルCEO)。端末にログインするときは,ランダムに表示されるアイコンを,設定した順番に押す仕組みである。 (坂口 裕一)
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