マクロメディアは2002年6月20日,Webサイト開発・運用に用いる一連のソフトを発表した。いずれも8月2日に出荷開始する。アプリケーション・サーバの「ColdFusion MX日本語版」,Webページ作成ソフトの「Dreamweaver MX日本語版」(写真),JavaScriptを含むようなWeb用のグラフィックスを作成できる「Fireworks MX日本語版」である。2002年3月29日に発売した「Flash MX日本語版」と合わせ「Macrimedia MX」ファミリと呼ぶ。これらを1パッケージにした「Studio MX日本語版」も同時に発売する。
ColdFusionは,独自のタグ形式の記述言語を使って記述したサーバ・サイドのアプリケーションを開発・運用するツール。新版の特徴は,実行エンジンとして米Sun Microsystems社のJava2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)を採用した点。ColdFusuionを使って作成したアプリケーションを,他社のJ2EE準拠のアプリケーション・サーバ製品で稼働させることができる。従来製品は独自の実行エンジンを搭載していた。価格は,エンタープライズ版(Windows/Linux/Solaris対応)が120万円,プロフェッショナル版(Windows/Linux対応)が30万円。安価なエデュケーション(学生/教育者)版や従来製品からのアップグレード版も用意する。
Dreamweaver MXは,従来よりもサーバ・サイド・アプリケーション開発ツールとしての性格付けが強くなった。同社は,クライアント側のインタフェースとして,従来のWebページより高機能なFlashを重視しているためだ。サーバ・アプリケーションのプラットフォームとしては,新たにColdFusion MX,ASP.NET,PHPに対応した。従来から対応しているASP,JSP,ColdFusionの各アプリケーション開発機能も強化した。インターネット上で公開されているWebサービスをサーバ・アプリケーションに組み込む機能も搭載する。Windows版とMac版があり,それぞれ4万8000円。
Fireworks MXは,ポップアップ・メニュー作成機能を強化。商品名などをXMLで記述した定義ファイルとテンプレートを使って,異なった内容の複数のバナー広告などを自動生成する機能も搭載した。価格は,Windows版,Mac版ともに3万9800円。
Studio MXは,Dreamweaver MX,Flash MX,Fireworks MXに,ベクタ・グラフィックス・ソフト「FreeHand 10日本語版」が付属して9万8000円。Windows版とMac版があり,Windows版にのみColdFusion MXのデベロッパ版が付属する。