インタビュー

  • メンバー全員を表彰し、士気を高める

     東京スター銀行でインターネットバンキングとオムニチャネル戦略の責任者を務めるのが前田浩氏だ。これまでCRM(顧客関係管理)システムやコールセンター向けシステムなどの導入を指揮した。前田氏はプロジェクトを成功に導くため、メンバーの士気を高めることに手間を惜しまない。

  • AI、人事制度、賃上げでデータ経営を実現

     作業服チェーンのワークマンは、データ経営を急ピッチで進めている。データ分析を駆使してサプライチェーン業務を効率化し、収益性を高める。ここから生み出した稼ぎを従業員にも還元し、士気向上を図る。データ経営こそが元気で強い会社になるための近道。こうした信念で変革を進めているのが、土屋哲雄常務取締役だ。

  • 問題を解決しなければ気が済まない

     旭硝子で、研究所やIT部門の組織改革を断行し、現在は知財部門をこれまで以上に戦略的な組織にすべく邁進する神庭基氏。行動力の源泉は「問題を見つけ出し、解決しないと気が済まない性分」だ。

  • 4回の転職を生かし、「人間力EC」を追求

     カメラ専門店のキタムラでオムニチャネル戦略を牽引するのが逸見光次郎氏だ。過去4社を渡り歩いて習得した業務知識やITスキル、対話能力を武器に、リアル店舗とネットの融合を図る。

  • 「半年で撤退」の雪辱、10年越しで晴らす

     AI(人工知能)を駆使したスマホアプリを2016年3月に投入。7月には、自走式ロボットをパルコ館内に導入。いずれもパルコでデジタル戦略を統括する林直孝氏の仕業だ。最新技術を使い新たなサービスを次々と実現する男の原点は、10年前のネット事業撤退という苦い経験だ。

  • 悪しき慣例を破壊、推進体制を抜本改革

     ソニーマーケティングで業務とITの双方に精通し、デジタル化を牽引している松下和夫氏。経営を支えるITシステムを構築する術を知る男の原点は、過去に経験した難航プロジェクトにある。

  • IT戦略は二流で十分、実行力で一流狙う

     入社以来約35年間、一貫して情報システム畑を歩み、ダイキン工業の情報化の歴史を熟知する大西一彦氏。「一流の実行力」をモットーに部門改革を進める。

  • 自分に対する怒りが原動力

     2016年の年始早々、リコーの石野普之氏は欧米とアジアの地域からIT(情報技術)部門の責任者を召集。総勢20人の幹部が、ITを武器にした経営革新の起こし方について、2日間英語で議論した。同社のグローバルIT戦略の責任者である石野氏。「米国赴任時代の失敗が、自分を成長させた」と明かす。

  • 粘り強く周囲と対話、専門知識も磨く

     トヨタ自動車のデジタル戦略を現場でリードする佐々木英彦氏。顧客が使いやすく、購買意欲の高まるWebサイトとは何か。オールトヨタの視点で、様々な部門と連携しながら、マーケティングの強化を急ぐ。

  • 原点は「初めてのリスケ」

     国内最大の4000万口座を有する同行で、情報システムのグローバル展開の指揮を執る亀田氏。ほぼシステム部一筋のキャリアを歩んできた。同氏が、仕事の基本を学んだのは、初めて参加したプロジェクトが遅延し、稼働を遅らせた「リスケ」の体験だった。