|
2000年の12月、「TRINITY船上管理システム」のサーバをリプレースする計画がスタートした。このとき、船側から出された要望は、コールドスタンバイの解消、通信士が管理を兼任するためにできるだけ手間の掛からないシステム、長期の航海で連続稼働しても壊れないシステムであった。
コールドスタンバイの解消について、西川氏は「これまでは、クラスタ構成でないサーバ2台によるコールドスタンバイでしたので、もし営業中に障害が発生した場合はその日のデータを失うことになります。常にそういう危険性のなかで業務を行なうことだけは避けたいと考えました」と説明する。
1年のほとんどを洋上で過ごす「にっぽん丸」にとって、陸に上がるのは定期点検のためにドック入りする時しかない。サーバの入れ替えもこの時期に合わせて行わなくてはならないため、導入を1年後の2001年12月と決め、そこから逆算してマシンの選定に入った。

管理部
広報グループリーダー
次長 川崎 豊彦 氏 |
当時の担当者で現在は管理部 広報グループリーダー次長の川崎豊彦氏は、「Express5800/ftサーバは雑誌の記事で発売されることを知りまして、無停止型ということで今回の案件に最適かなと思い候補に挙げました」と、いきさつを語る。船舶では航海計器や通信設備といった重要機器は、航海の安全上から二重化されることが多い。この点で、フォールトトレラントを実現するExpress5800/ftサーバの特徴であるCPUやハードディスク、メモリの二重化が、同社の考えに合致したとも考えられる。
その後、2001年3月に最終候補としてExpress5800/ftサーバと、もう1社のクラスタ構成のホットスタンバイを採用したサーバが残った。
「一番のポイントは、やはり信頼性でした。一度港を離れてしまうと修理もサポートも難しくなりますから。その点、Express5800/ftサーバはまったくといっていいほど、手が掛かりません」と、川崎氏。5月には実機デモも見学し、信頼性を重視した同社の判断でExpress5800/ftサーバに決定した。
さらに、西川氏も「本社のサーバにNEC製品が多いことに加え、日頃からシステムインテグレーションをお願いしていたこともあり、サポート面で安心できるというのは大きかったです」と語る。
その後、10月にはアプリケーションの評価を実施し、無事2001年12月にExpress5800/ftサーバが導入された。
|