IT Pro Special  
TOP アサヒビジネスソリューションズ 大阪市立十三市民病院 丸大食品 商船三井客船
  ハウス食品 NEC三菱電機ビジュアルシステムズ ファルコバイオシステムズ コズミック

トップ > 大阪市立十三市民病院
事例紹介
導入目的システム概要導入効果お客様プロフィール

大阪市立十三市民病院 様 事例紹介

総合医療情報システムを支えるExpress5800シリーズ
大阪市立十三市民病院は、移転・建替えを機に総合医療情報システムを構築した。オーダリングシステムをはじめ、電子カルテ・システム、診療情報の一元管理と共有化を目指し、病院内に張り巡らされたLANを通じて得られる医療情報を患者にわかりやすく提供する仕組みを作り上げている。そのシステムを支えているのが、Express5800シリーズ、iStorage、医療ソリューション「MegaOak」など、ハードウェアからソフトウェアまでNECのトータルなソリューションである。


導入目的
---- 移転・建替えを機に総合医療情報システムを構築
村田 良輔 氏
病院長
村田 良輔

 大阪市立十三市民病院は、大阪市の淀川以北で唯一の公的医療機関として、1949年7月に開設された。当初は内科および外科の診療所として発足したが、その年に産婦人科、小児科、眼科、その後に皮膚・泌尿器科などを増設して総合病院となった。診療科目の増設とともに増改築を行ってきたが、建物の老朽化に伴い、1999年3月から移転・建替え工事が実施され、2002年5月に新病院として開院した。

 「市民に信頼され、地域に貢献する病院。人間味あふれる暖かな医療を実践する病院。将来にわたり、市民の医療ニーズに応える病院をめざす」(病院長 村田良輔氏)という理念を掲げる十三市民病院が、地下1階・地上9階建ての新病院では特に患者にとっての“やすらぎ”や“ぬくもり”が感じられるような患者中心の機能性とアメニティを重視している。

 医療業務へのコンピュータ導入は、92年にレセプトコンピュータによる医事業務のコンピュータ化をはじめ、栄養、薬剤、検査部門への導入が行われたが、いずれも個別のシステムの導入にとどまってきた。

 病院の医療情報システムの一般的な導入ステップは、コンピュータ化の第一歩としてレセプトコンピュータを導入し医事業務の効率化に始まるケースが多い。第2段階では、検査や薬局、検診、看護支援など診療系システム、および医事会計、財務管理、人事管理など勘定系システムなど部門別のシステム化に進む。第3段階では検査、処方、入院、食事などオーダ業務の電子化が実施され、病院情報システムとして統合的なシステムの色合いを帯びてくる。そして、これらのシステムが連携され、診療情報や画像情報の電子化を通じて電子カルテを基本とした診療情報の一元管理へと進むとされる。

 十三市民病院の場合は、この一般的な例に当てはめれば第1および第2段階にあったわけだが、移転・建替えを機にオーダリングから診療情報の一元管理という総合医療情報システムへと一気にステップアップさせたことになる。




システム概要
---- 患者サービス向上をめざし、診療情報の公開に重点

 レセコンの導入は医事会計の効率化が目的であり、オーダリングシステムの導入は予約や検査指示を電子化することでオーダ指示業務の効率化や迅速化などが目的であり、どちらかといえば病院側の業務の効率化や診療支援という側面が大きい。十三市民病院の医療情報システムは、もちろんそうした目的も大きいものの、医療情報を患者にわかりやすく伝えるという患者サービスの向上という視点に立って情報の共有化を推進した点が大きな特徴である。

 「患者の視点に立ち医療ニーズに応えることを病院の理念としてきた。医療情報システムにおいても、診療によって得られた情報はすべて公開することで患者の信頼を得られるという視点に立って、医療情報の一元的管理と共有化とともに、患者にわかりやすい情報の提供を最大の目的として構築した」。システム構築のプロジェクトを主導してきた内科部長 巽陽一氏は、同病院のシステムのコンセプトをこう強調する。

 たとえば、従来なら患者に診察結果を説明する場合、胃カメラやレントゲン写真はその都度、検査部門から取り寄せ診察室で見せなければならないし、心臓のエコーなどは専用の機器でしか患者に見せることができない。こうした検査データも電子化しデータベース化することで、PCを端末にして患者の目の前で実際のデータをすぐに引き出し、画像を見せながら説明できる。また、病棟の看護師がデータ入力した入院患者の情報も担当医師のPCでいつでも確認でき、迅速かつ的確な処方を指示できる体制も整う。こうしたシステムは、従来のオーダリングという予約・検査指示などの電子化から大きく進歩するもので、「情報の伝達のためのシステム化から、得られた情報を共有・活用するという次のステップに進む真の意味での医療情報システム」(巽氏)をめざしたものである。



NEXT



Copyright (C) 2000-2001 Nikkei Business Publications, Inc. All rights reserved.
記事中の情報は,記事執筆時点または雑誌掲載時点のものです。
このサイトに掲載されている記事,写真,図表などの無断転載を禁じます。詳しくはこちらをご覧ください。